子どもたちへの支援【2020事業年度(第11期)後期】

子供たちの教育ツアーを、5月に引き続き、現地スタッフが中心となってリモート事業として実施し無事終了しました。前回同様、指導調整は遠隔地からのリモートによるもので、実施は現地スタッフのみで行う方法です。

幸いなことに、現地でのコロナ感染の拡大はないままで、支援対象者の中からも感染者は全く出ていず、安心して事業を実施できる状況が続いています。ただ事業の実施には前回までと同様に厚生省からの指導により感染症対策のためのマスク着用、参加人数の制限や教育エコツアーへの係官の同行などが必要条件となりました。

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブ(10名)とカンビト・ワイルドライフ・クラブ(23名)で行いました。どちらのグループもビリカニ女性たちの会が作製した手作りのマスクをしての参加となりました。

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブ

昨年度に次いで10名の参加者を選択することになり、昨年度と同様にライブラリーへの出席率がよい生徒が優先的に選ばれました。ライブラリーが大好きで好奇心が旺盛な子どもたちは、教育ツアーでも熱心に観察し、観察マナーもよく、ガイドからの説明に耳を傾けていた、ということで、ガイドと厚生省の係官からの評価も上々でした。

ゾウやバッファローの群れの観察をして動物の行動を学べるのは楽しく有意義でしたが、終了間際に、ゾウをハンティングしそうなライオンを観察できた時には、このライオンが自分たちの村を襲ってくるかもしれない、ということはすっかり忘れて、ライオンの行動観察に時間を忘れてしまうほどでした。

ラッキーなことに昨年も今年も10名の中に選ばれて2回とも参加できた子供たちもいて、昨年度の様子と比較して、外国からの観光客がたくさんだったと、教育ツアーの後に提出された作文に記している子供もいました。

昨年グループが国立公園の教育ツアーを実施した時にはコロナ感染拡大の規制のためケニヤでは外国とのフライトをすべて停止するなどロックダウンが厳しい状況にあったため、外国人観光客は全くいませんでした。まだまだパンデミック以前ほどには戻っていないとはいえ、徐々に観光客が戻ってきているのはケニヤにとっても望ましいことなのだ、とガイドからの説明に納得できたと感想を記していました。

 

【バッファローの400頭くらいの群れを観察】

【グランツガゼルの親子】

 

【ガイドの説明を聞き入る。アシスタントが補助している】

【ビリカニ女性たちの会の作製のマスクを着用して参加した】

 

カンビト・ワイルドライフ・クラブ

昨年度はカンビトの子どもたちには、コロナ感染拡大の影響で実施することができなかったので、2年ぶりに待ちに待った教育エコツアーとなりました。コロナ以前には40名以上の参加者でしたが、今回は感染症対策のため、バス2台で23名までとの制限がありました。

キリン、シマウマ、ゲレヌク、イボイノシシ、ゾウなどの野生動物を観察しました。初めて教育ツアーに参加した子供たちはキリンの食べるところを初めて観ましたが、ガイドからの絶滅危惧種となっているという説明に、将来は野生動物を保護する仕事に就いて救っていきたい、という思いに駆られたようです。

ゾウが草を蹴り上げてむしり取り食べる行動やメスゾウの子どもに対する行動の観察もでき、村に出没するゾウたちに対する目も変わったようです。

川が干上がっているのを不思議に思った子供たちからの質問に、ガイドからは地域の森林や林の伐採がひとつの原因である説明を受け、子供たちは原生林を切らないようにすることが大切なのだと学びました。

コロナ以前の参加者人数に制限がかかったのは残念でしたが、以前の参加者人数の半数強だからこそ学べることもあったようです。教育ツアーで学んだ体験から、将来は野生動物を守る仕事に就きたいと課題の作文で記している子どもが数多くみられました。

【ゾウたちの群れと行動をあちらこちらで観察】

【ウォーターバックの群れ】

【ガイドによる説明に耳を傾けて学ぶ子どもたち】

【着用のマスクはビリカニ女性たちの会の作製によるもの】