子どもたちへの支援の新しい試行:5月【2020事業年度(第11期)】

コロナの収束が不確かな中、子供たちの教育ツアーを現地スタッフが中心となって実施する、「リモート事業」として新しく試みました。指導調整は遠隔地からのリモートによるもので、実施は現地スタッフのみで行う方法です。

対象はミアセニ小学校のワイルドライフ・クラブで、コロナのために昨年3月、今年2月と予定されていましたが、2年続けて延期となっているグループです。

支援地域の通信事情は完璧でなく、ネットワークのダウン、停電等のため連絡には辛抱強い対応が必要でした。教育ツアーに経験のあるスタッフが中心になって、ワイルドライフ・クラブの顧問の先生たちと調整し、参加者への作文の課題は従来通りの提出期限とするなど、綿密に打ち合わせを繰り返して、当日を迎えました。

教育ツアーの写真撮影は地元のカメラマンが同乗しましたが、野生動物や教育ツアーの撮影については未経験者でしたので、とりあえずの報告用の写真撮影となりました。

マスクの装着と人数制限が条件で、大型バス2台を使って子供たちは23名まで参加可能となりました。コロナ感染予防対策の徹底と監督のための厚生省の係官も指導員として同行しました。

残念ながら双眼鏡のシェアについては、感染予防の徹底が難しいため使用を断念せざるを得ませんでした。

 

概ねよい天気に恵まれた上、期待以上に野生動物を観察でき、初めて教育ツアーに参加した子供たちは、ライオンやヒョウが村の家畜を襲うのとは大きく異なる姿を観察できました。

ゾウを恐る恐る観察していましたが、襲ってくることはないことを知ったり、インパラ、シマウマ、キリンなどもじっくりと観察することができ、参加者は多くを学んでいました。

子供たちの作文には、家族と一緒に国立公園を訪問したい、将来は国立公園のワーデンになりたい、などの夢もつづられていました。

【立ち寄ったキャンプ場にて現れたゾウを観察する参加者たち】

【参加者全員で記念撮影】

今回の新しい方式での教育ツアーの成功は、サラマンドフの会の11年に及ぶ支援によって地域住民との間にできた信頼関係によって導かれたものです。

現地スタッフと地域住民が中心となって自立的に実施する「リモート事業」は、今後も継続していきます。