ゾウとヒョウ

コロナ騒動が入り込む直前のケニヤ~ツァボ地域では、世界のあちらこちらで騒動が大きくなるのをよそ目に、コロナフリー、マスクフリーで、このまま続けばいいなあ、という、いつもと変わらない、のんびりした雰囲気でした。

実にタイミングよく、この期間に、教育エコツアーを実施できて無事終了しました。幸運と強運が重なったといえましょう。ふだんの行いが良いから(笑)かもしれません。

さて、ご報告です。

いつもどおりに、オリンド博士の講義から始まりました。

コロナ騒動前でしたが、空港での入国のスクリーニングが厳しくなっていて、空港を出るのが遅れ気味の上、到着したホテルでのチェックインにとても時間がかかってしまいました。しかし参加者たちはフライト疲れを多少感じつつも、予定どおりの時間での講義を受けました。

質問も活発に出て、導入から、参加者たちの期待度の高い、活気ある雰囲気となりました。

【オリンド博士(左端)と講義に聞き入る参加者たち】

昨年からの雨季が長引いたこともあり、フィールドの植生は緑で覆われています。通常は、乾季に当たる時期ですが、次の雨季ともつながってしまったのか、フィールドは雨季の様相も見せていました。

 

【片角のインパラのオス(左)】

【シマウマは少数で群れている】

【雨季に観られる、モニターリザードの採食行動を観察】

もっとも雨季っぽかったのは、夜の宿泊地での虫の多さかもしれません。電気をまともにつければ大量の虫が電気にやってきますので、電気をつけることができません。懐中電灯で密かに夜を過ごさねばなりませんでした。また、観察中には、ツエツエバエも活発で、文明の地から来た訪問者たちにとっては、どちらも野生動物を観るための貴重な体験となったようです。

いずれのフィールドでの経験も、野生動物が観られれば、楽しい一コマとなります。全般的に雨季は乾季よりも観察しずらくなりますが、参加者は大満喫できるほど、予想を超える多くのフィールド観察ができました。

中でも、ゾウのマイグレーションに絡むとみられる行動が観察されたのはラッキーでした。

【ゾウが150頭以上集まり、観察者は2時間近く嬉しい足止め】

初めて訪問する人にとっては、毎日観られるかのように、観察できたヒョウですが、ツァボでは珍しい経験です。歩いているヒョウ、木の上のヒョウを観察できましたが、タイミング悪く、観察の機会を逃した人たちもいました。次回の訪問に期待してもらうことにしましょう?!

【早朝の霧の中を歩くヒョウ。写真には写っていないが、この左手にはゾウがいる】

足を悪くしたのか、ジャッカルがすわったまま動かずにいました。

【車が近づいても動けないジャッカル】

そして、地域住民たちの歓迎を受けました。2月は学校の中休みにあたり、子どもたちの数は少なめでしたが、3月には全校のほとんどの生徒たちが集まり歓迎しました。

【子どもたちの歌と踊りの歓迎】

【35℃近い暑さの下、子どもたちとサッカーを楽しむ】

【輪になってゲームを楽しむ】

今回もまた、参加者は皆、存分の野生動物のフィールド観察と地域住民の温かい歓迎と交流に、訪問して体験しないとわからない!ひとりでも多くの人に伝えたい!と、大感激でした。

訪問者たちが去った後、コロナ騒動で、ケニヤへの旅行者は入国できなくなってしまいました。国立公園も宿泊ロッジも、世界の観光業が嘆いているのと同様、訪問客が消えてしまいました。

野生動物たちと地域住民と共存していくためには、社会経済的な面からの観光とのよいバランスも欠かせません。

早々に世界のコロナ騒動が収束して、再び、訪問者たちが明るく楽しく有意義な時間を過ごせますように!

そして、訪問の体験を通して、ケニヤ~ツァボ地域の野生動物たちと地域住民の大切さを理解してくれる人たちが、ひとりでも多くなって、支援の輪が広がっていくように、切に願っています。