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早い6月

長く感じた4月、あっという間に5月、6月と過ぎ、今年ももう半年が終わろうとしています。世界中がコロナ騒動に巻き込まれたままで、その情報によって月日の流れの感じ方も変わっているようにも思います。

日本をはじめ、世界の多くの国々で緩和や解除が進んでいるのは明るい方向です。

ツァボ地域でも感染者がついに出てしまいましたが、もろもろの制限はあるものの、観光業以外の生活は、コロナ感染者対策が開始される以前とほぼ変わらない状況です。

ケニヤの国としての都市ロックダウンや夜間外出禁止令(戒厳令)、学校閉鎖、国際線や国際郵便の停止などは4カ月目となっていますが、早々に解除、緩和されるとよいと願うばかりです。

このような状況下で、サラマンドフの会の小さいながら確実で、前向きな活動支援の報告ができるのを嬉しく思います。

お母さんたちのマスク・プロジェクトの進展、子どもたちのライブラリーの再開などなど、ポレポレと報告していきたいと思っています。

どうぞお楽しみに!

 

 

 

マスクの作製で再開

ビリカニ女性たちの会は4月初旬から3週間ほど、コロナ騒動やイースターホリデーなどで、活動を一時休止していましたが、4月下旬より、マスクの作製でコミュニティー支援をすることから活動を再開しています。

ツァボ地域では幸い、現在のところ、コロナ感染者の報告がないままで、支援している人々は、食糧や水、生活必需品の確保、小ビジネスなど基本的な生活については、ほぼ変わりなく営んでいます。

もちろん政府からの規制はあり、夜間外出禁止や都市のロックダウンが継続しているため、長距離の移動や多人数で集まることの制限、ソーシャル・ディスタンシングを守ること、手洗いを頻繁に行うことなど、コロナ騒動が始まる以前とは異なる生活もあります。

また、日常生活でも外出時にはマスク着用の推奨、運転時には義務化などで、マスクの需要が高まっています。

ビリカニ女性たちの会では、コミュニティーのためのコロナ対策用の布マスクを縫製し始めました。サラマンドフの会でも支援しています。

日本の皆さん向けにも、ビリカニ・グッズと同じような絵柄布地で縫製したいと希望が出ています。5月現在、日本とケニヤの国際線が停止していて、運搬も郵送も、残念ながら即時には実現できない状況です。

近い将来、国際線の停止が解除となり、運搬事情が回復し次第、日本に届けられるとよいなあ、とポレポレながらお母さんたちは準備を進めています。

コミュニティー支援用のマスクを手にしているビリカニのお母さんたち。今はシンプルな布地で作製していますが、カラフルな布地でコミュニティーにも広げたいとのことです。

作業場の入り口に手洗い用のバケツとせっけん水を設置しました。必ず、作業の前後、こまめに手洗いをすることが義務づけられています。お母さんたちは、「コロナ・バケツにコロナ・ソープね」と名付けています。

さまざまな絵柄の布地マスクを作製、着用して、縫製作業は5人以下の少人数、ミシンを十分に離し配置し、距離に注意して行っています。子供用のマスクは大きすぎるようで、顔のサイズに合ったマスクも今後は作っていきたいようです。

 

ニュースレターNo.20

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.20(8ページ)は、6月初旬までにはお手元に届くよう準備中です。

2019年事業年度の前期(2019年11月~2020年4月)のサラマンドフの会の活動内容、関連記事などを掲載しています。

内容は以下のとおりです。

冒頭の言葉  

支援内容の報告

  子どもたちへの教育ツアー支援の報告

  女性たちの会からの報告

  ツァボ地域は今(その8)
  
サラマンドフと共に(連載 その7) 

教育エコツアーに参加して

サラマンドフの会よりお知らせ  

  イオン財団助成金の採択

       10周年までの歩み / 総会の報告より

       教育エコツアーこぼれ話

  その他 

どうぞお楽しみに!

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

会員になってご支援くださると嬉しいです!

入会方法は
【サラマンドフの会のHP】
https://salamandovu.jimdofree.com/
【入会方法】
http://bit.ly/2yeW3iL

よりご案内しています。

もしくは、サラマンドフの会 salamandovu@gmail.com へお問い合わせください。

 

ブックカバー紹介

Facebook上でやっている【7日間ブックカバーチャレンジ】で、選んだ7冊の本の中に、中村千秋著【アフリカゾウから地球への伝言】(2016年 冨山房インターナショナル)を入れてくださっています。

Stay-at-Homeのこの時期にも、読んでいただきたい一冊です!

すでにお読みになっている方も、コロナ騒動下でも再読してみてください。

これからの地球の今後を考えながら読み、新たな希望を見つけるきっかけを見出してくれればよいなあと思っております。

 

 

 

4月から5月へ

あと3日で、4月も終わります。

4月は、サラマンドフの会の活動もコロナ騒動の影響を受けることになりました。

一番影響を受けているのは、子どもたちへの教育ツアーです。

コロナ対策のためにケニヤ政府による学校閉鎖となり、集団でのフィールド活動への許可が出ない状況となってしまい、現在も続いています。

3月の子どもたちの教育ツアーは、3月~4月の実施は不可能となり中止となっています。5月には可能性があれば、と少し期待したのですが、昨日になって、学校閉鎖は向こう30日との発表がありました。実施できるとしても、早くても6月かという状況となりました。

支援している子どもたちのほとんどは、学校で教科書を共有していて個人で本を持っていません。電気もない家にいるため、家での学習は難しく、学校が再開するのを心待ちしています。学校での学習に加えて、野生動物との共存を理解するためには、フィールド体験学習が重要な教育です。

ツァボ地域では、3月に外国人旅行者がロッジに宿泊してコロナ感染者だった、という以外は、幸いにも感染者の報告はまだありません。

ケニヤでは、4月6日からナイロビとモンバサの都市部でロックダウンとなっていて、また期間延長となり、まだ続いています。その効果もあるのか、感染者(26日現在でケニヤ全体で355名)は都市部での発生がほとんどです。

コロナ対策の下での教育ツアーは、ソーシャル・ディスタンシングを配慮して、すべての車では許容人数の50%までの乗車で、予定人数の半分以下ということになります。マスクも必須となります。

コロナ対策以前とは異なり対象人数を減らして対応する教育ツアーとなりますが、ひとりでも多くの子どもがフィールド体験できるところに、野生動物保護につながるフィールド教育の意義があります。

月日を置いてでも、状況が落ち着いて、実施できるように切に願っています。

【2019年の子どもたちへの教育ツアーより】

 

 

エコツアー感想 その21

教育エコツアーの感想シリーズ、第21回目です。

今回ご紹介するのは、現在は会社に勤務している女性が、大学4年生の時に参加した時のインタビュー記事からです。

Q1:教育エコツアーに参加したきっかけは何ですか?

小さい頃から野生動物の番組が好きでよく見ていたので、漠然とアフリカの自然に興味がありました。大学最後の年に今アフリカに行かないと、今後行く機会はないかもしれないと思い、参加しました。

Q2:一番心に残ったこと、響いたことは何ですか?

何より雄大な景色と野生動物を近くに見られたことです。ツァボの赤土に染まったゾウが悠然と歩いていく姿は今も目に焼き付いています。また、テントに泊まった時には、すぐ近くでゾウが草を食べる音やライオンの声を聞き、鳥肌が立ちました。

一方で、アフリカの自然といえばサバンナをイメージしていたのですが、その風景は人間により自然破壊が進んだ結果と聞いて衝撃を受けました。

Q3:教育エコツアーに参加後、 あなたの中で変わったことや考えたことは何ですか?

圧倒的と思っていたアフリカの自然でさえ破壊が進んでいることに非常に危機感を覚えました。また、野生動物が身近であるが故の地元の人々の苦労を知りました。

少しでも自分が力になれることがあればと、サラマンドフの会の会員になりました。

ツアー参加前までは人間中心に見ていましたが、参加の後は人間はあくまでも地球の一部であるとの意識が強くなり、世界の見方が変わりました。

『教育エコツアー インタビュー』サラマンドフ・ニュースレターNo.8 より

 

Rafiki(日獣大サークル):Twitterの紹介

日本獣医生命科学大学の公認サークル、"Rafiki"が、Twetterを始めています。酪農学園大学の公認サークル、通称"えれふぁんと”と姉妹兄弟サークルです。

新入生への紹介のためのようですが、この3月に部員がケニヤを訪問した時の動画や写真もアップしています!

ぜひフォローして応援してください!

Rafiki(日獣大サークル)
https://twitter.com/Rafiki93269825

子どもたちへの支援:2月~3月【2019事業年度(第10期)前期】

前期の教育ツアーの支援は、2月と3月に、ブグタ小学校ワイルドライフ・クラブとバチュマのミアセニ小学校ワイルドライフ・クラブの2つのワイルドライフ・クラブへ予定していました。

ブグタ小学校ワイルドライフ・クラブは無事終了しました。

一方、バチュマのミアセニ小学校は、予定していた日の直前になって、コロナ騒動がケニヤに広まって学校閉鎖となってしまったことがあり、子どもたちの集団での移動が許可されない状況となってしまいました。3月末までに予定通り実施できるか微妙なところです。状況が落ち着いてからの実施となる可能性もあります。

今回は、44名が参加して無事終了した、ブグタ小学校のワイルドライフ・クラブの報告です。

【長引いた雨季の影響で、あちらこちらに水が溜まっている】

【国立公園について、教育ツアーガイドからの話を聞く】

双眼鏡が2台しかなくて、なかなか全員で学べない、という記事を観た支援者の方が、4台の双眼鏡を寄付してくださいました。合計6台で、6グループに分かれて、全員がひとりひとり、双眼鏡の使い方を学びました。全員、初体験です。

初めて双眼鏡を手にすると、さかさまに扱う子どもが必ずいるのですが、今回の練習では、正しい観方、使い方を学ぶことができました。早速、野生動物のフィールド観察でもグループごとに使っていました。

【雨が降ったりやんだりする中でのゾウの観察】

【雨水がたまり水場となった近くにウォーターバック。カバも観察できた。】

【ワイルドライフ・クラブの顧問の先生(左端と右上)とフィールド観察の後、撮影】

雨のために道が悪く訪問できないところがあったり、悪路のために往復時間の余裕を見なければならない制限などもあり、観察時間が通常よりもやや短くなってしまったのは残念でした。けれども、参加者全員、熱心にフィールド観察をしていました。とりわけ、初参加の5年生たちは、観るもの聞くものすべて新鮮なようでした。次回の参加の時の成長が楽しみです。

教育ツアーの終了後は、通常どおり、今回の教育ツアーの作文が宿題となりました。よく書けている作文の中から3名が選ばれて、9月~10月頃予定しているスピーチコンテストに出場することになっています。

 

ゾウとヒョウ

コロナ騒動が入り込む直前のケニヤ~ツァボ地域では、世界のあちらこちらで騒動が大きくなるのをよそ目に、コロナフリー、マスクフリーで、このまま続けばいいなあ、という、いつもと変わらない、のんびりした雰囲気でした。

実にタイミングよく、この期間に、教育エコツアーを実施できて無事終了しました。幸運と強運が重なったといえましょう。ふだんの行いが良いから(笑)かもしれません。

さて、ご報告です。

いつもどおりに、オリンド博士の講義から始まりました。

コロナ騒動前でしたが、空港での入国のスクリーニングが厳しくなっていて、空港を出るのが遅れ気味の上、到着したホテルでのチェックインにとても時間がかかってしまいました。しかし参加者たちはフライト疲れを多少感じつつも、予定どおりの時間での講義を受けました。

質問も活発に出て、導入から、参加者たちの期待度の高い、活気ある雰囲気となりました。

【オリンド博士(左端)と講義に聞き入る参加者たち】

昨年からの雨季が長引いたこともあり、フィールドの植生は緑で覆われています。通常は、乾季に当たる時期ですが、次の雨季ともつながってしまったのか、フィールドは雨季の様相も見せていました。

 

【片角のインパラのオス(左)】

【シマウマは少数で群れている】

【雨季に観られる、モニターリザードの採食行動を観察】

もっとも雨季っぽかったのは、夜の宿泊地での虫の多さかもしれません。電気をまともにつければ大量の虫が電気にやってきますので、電気をつけることができません。懐中電灯で密かに夜を過ごさねばなりませんでした。また、観察中には、ツエツエバエも活発で、文明の地から来た訪問者たちにとっては、どちらも野生動物を観るための貴重な体験となったようです。

いずれのフィールドでの経験も、野生動物が観られれば、楽しい一コマとなります。全般的に雨季は乾季よりも観察しずらくなりますが、参加者は大満喫できるほど、予想を超える多くのフィールド観察ができました。

中でも、ゾウのマイグレーションに絡むとみられる行動が観察されたのはラッキーでした。

【ゾウが150頭以上集まり、観察者は2時間近く嬉しい足止め】

初めて訪問する人にとっては、毎日観られるかのように、観察できたヒョウですが、ツァボでは珍しい経験です。歩いているヒョウ、木の上のヒョウを観察できましたが、タイミング悪く、観察の機会を逃した人たちもいました。次回の訪問に期待してもらうことにしましょう?!

【早朝の霧の中を歩くヒョウ。写真には写っていないが、この左手にはゾウがいる】

足を悪くしたのか、ジャッカルがすわったまま動かずにいました。

【車が近づいても動けないジャッカル】

そして、地域住民たちの歓迎を受けました。2月は学校の中休みにあたり、子どもたちの数は少なめでしたが、3月には全校のほとんどの生徒たちが集まり歓迎しました。

【子どもたちの歌と踊りの歓迎】

【35℃近い暑さの下、子どもたちとサッカーを楽しむ】

【輪になってゲームを楽しむ】

今回もまた、参加者は皆、存分の野生動物のフィールド観察と地域住民の温かい歓迎と交流に、訪問して体験しないとわからない!ひとりでも多くの人に伝えたい!と、大感激でした。

訪問者たちが去った後、コロナ騒動で、ケニヤへの旅行者は入国できなくなってしまいました。国立公園も宿泊ロッジも、世界の観光業が嘆いているのと同様、訪問客が消えてしまいました。

野生動物たちと地域住民と共存していくためには、社会経済的な面からの観光とのよいバランスも欠かせません。

早々に世界のコロナ騒動が収束して、再び、訪問者たちが明るく楽しく有意義な時間を過ごせますように!

そして、訪問の体験を通して、ケニヤ~ツァボ地域の野生動物たちと地域住民の大切さを理解してくれる人たちが、ひとりでも多くなって、支援の輪が広がっていくように、切に願っています。

お母さんたちの奮闘

ビリカニ女性たちの会の作業場の一室で、修繕が必要となりました。セメントで固めてある床が老朽化して、あちらこちらに穴があいたままになっていました。ミシンを置くのに安定が悪く、その部屋を縫製用に使うのには注意が必要でした。

この床の修繕費を自分たちの力で捻出しようと、教育エコツアーで日本から訪問する人たちに向けて、魅力ある柄を選んでシャツやバッグなどのビリカニ・グッズをお母さんたちは、洋裁講師の指導のもと、丁寧に縫製しました。2月~3月の訪問者たちがたくさん買ってくれれば、床の修繕が可能となります。

願いが通じたのか、訪問者たちは、たくさんのグッズを買ってくれました。床の修繕が可能になって、お母さんたちは大喜びです!

 

ビリカニ・グッズの縫製にはりきるビリカニ女性たちの会のお母さんたち。