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本事業年度(第10期)終了

サラマンドフの会の事業年度は11月に開始し、10月に終了です。

毎年、ハロウィーンの日にサラマンドフの会の事業年度が終了します。

皆様からの温かい支援で、新型コロナの終息の方向が不確定な世の中で、10年目に当たる本事業年度の2019年事業年度(2019年11月1日~2020年10月31日)も、無事に終了することができます。

明日(11月1日)より、2020年事業年度(2020年11月1日~2021年10月31日)第11期、11年目となります。

コロナの終息を願いつつ、新事業年度も、小さいながら確実に、マイペースで野生のアフリカゾウと地域住民と共に歩みを続けていければと思っています。

今後ともご支援をどうぞよろしくお願い致します。

ニュースレターNo.21

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.21(8ページ)は、10月末までにはお手元に届くよう準備中です。

2019年事業年度の後期(2020年5月~2020年10月)のコロナ状況でのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

内容は以下のとおりです。

冒頭の言葉  

支援内容の報告

  子どもたちへの教育ツアー支援

  ライブラリー支援

  女性たちの会からの報告  
  
サラマンドフと共に(連載 その8) 

  ケニヤのコロナ騒動と野生動物(続)

教育エコツアーに参加して

ツァボ地域は今(その9)

サラマンドフの会よりお知らせ  

  イオン環境財団の助成金のその後

  オンライン企画

  2021年の教育エコツアー

その他

 

どうぞお楽しみに!

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

会員になってご支援くださると嬉しいです!

入会方法は
【サラマンドフの会のHP】
https://salamandovu.jimdofree.com/
【入会方法】
http://bit.ly/2yeW3iL

よりご案内しています。

もしくは、サラマンドフの会 salamandovu@gmail.com へお問い合わせください。

記事の紹介

北海道苫小牧市のウトナイ湖野生鳥獣保護センターに勤務する、ベテランの山田智子獣医師が、苫小牧民報に記事を連載(月一度)していますので、紹介します。来月から第3金曜日に掲載日が変更となるようです。

山田智子獣医師は、サラマンドフの会設立以前から、長年、野生のアフリカゾウと地域住民の支援活動も応援してくださっています。

マスク・プロジェクトの支援の輪

ビリカニ女性たちの会の支マスク支援プロジェクトでは、作製のマスクが合計918枚に達し、第1弾を終了しました。

【作製が完成したカラフルな柄のマスク】

 

マスクは、ビリカニ村のコミュニティーに寄贈され、大変喜ばれています。

【ビリカニ女性たちの会からコミュニティーの代表たちへ、作製したマスクを寄贈】

 

一部は日本で、ボランティアによりオンラインを通して支援販売を開始しました。

HANAさんのビリカニ・グッズ支援!

https://et099.stores.jp/

https://instagram.com/hana.erimiki?igshid=vbypvz9vaole

デザインマスクは人気があり、開始して1週間強でSold out となりました!

ビリカニ女性たちの会へのサラマンドフの会からのマスクプロジェクトへの支援、そして、ビリカニ女性たちの会からコミュニティーへの心温まる支援、さらに日本の皆さんによる支援購入となり、文字通りの支援の輪の優しい広がりに、皆大喜びです!

 

電気が来た!

ツァボ地域では電気の普及が急ピッチで進んでいます。支援地域の村でも来年3月までには、どこでも電気が得られるようになる、とすら言われているほどです。

そのような中、ビリカニ女性たちの会の洋裁教室と子どもたちのライブラリーに、ついに電気が接続されました。といっても、電気のブレーカーが自治体より寄贈されただけで、電気は未配線ですので、利用できる方途はまだ限られています。

それでも、地域の人たちに電気が届いたのは画期的なことです。

 

 

【子供たちのライブラリーに配置された電気を子どもたちが指さしている】

 

ビリカニ女性たちの会では、お母さんたちから早速要望が出たのは、電気アイロンです。今までは、炭火アイロンでしたが、電気アイロンに移行です。

 

 

【ビリカニ女性たちの会の作業場に配置された電気を前に、電気アイロンを手にする、メンバーのお母さん】

 

今後、電気を使った新たなプロジェクトの企画も進めることができそうです!

 

 

おしゃれなネットショップの紹介

おしゃれなネットショップが、ビリカニ女性たちの会のビリカニ・グッズの販売を通して、支援活動を開始しました。

HANAさんのビリカニ・グッズ支援、本日開始!

https://et099.stores.jp/

https://instagram.com/hana.erimiki?igshid=vbypvz9vaole

例年、大学生たちのサークル(酪農学園大学のえれふぁんと、日本獣医生命科学大学のRafikiなど)やイベント参加、講演会などを通して、対面支援を継続してきたのですが、今年は新型コロナのため、例年通りの活動が厳しいまま、9月になろうとしています。

このような状況下で、対面リスクを避けた、ネットショップによるサポートが可能になり、お母さんたちは大変喜んでいます。今年の支援は内輪のみとあきらめかけていただけに、新しい方法での支援は嬉しいですね。

野生動物と地域住民の共存のための活動への新たな力添えとしていきたいものです!

コロナ収束後は、従来の支援 プラス ネットショップの新型のハイブリッド支援を開拓して、継続応援していければと思います!

 

 

チャベダ氏

先週、悲しい知らせが届いた。ケニヤで、中村千秋の父ともいえる、チャベダ氏が癌で逝去したという訃報だった。79歳。ケニヤの平均寿命から言えば長生きだが、オリンド氏が82歳で元気なのを見ているので、とても早い死のように感じる。

一昨年、前立腺癌の手術をして無事成功。ケニヤでも回復率の高い癌なので、また元気になると思っていたが、今年に入って急激に体力が落ちてきて、残念ながら力尽きてしまったという。

大きな目に大きな鼻。とぼけた調子でゆっくりと話す英語には、いつも楽しい冗談があふれていて、聞き手を和やかな気分にしてくれた。ナンバー1というより、補佐的な地位で緻密な仕事をこなしていく人だった。データ採取と実証を重んじつつ、不正を嫌い、ケニヤを心底愛しているタイプの研究者だった。

長い間、ナクル湖の汚染の研究をしていたので、化学成分の分析については、いろいろと教えてもらうところもあった。口癖は、「どろぼうたちはなんでも盗んで自分のものにしちゃうからね、よーく見分けてだまされないようにね。そんなのに巻き込まれないで、独自の道を開いていくことだよ」、だった。どろぼうたちとは、研究の世界で権威風を吹かせていた、欧米からの白人たちや、そういう人たちと一緒になっていたアフリカ人を含めた研究者たちに対する、チャベダ氏独特の言い回しだった。苦々しい思いした話もいくつも耳にした。

そんなチャベダ氏なので、どろぼうの臭いをかぎつけると仕事をすっぽかしてしまう茶目っ気もあった。愉快なすっぽかしの話もいくつかあり、その真相をチャベダ氏に聞いて、大笑いしたこともある。

恩師の小原先生の親友として紹介されて、1989年にケニヤに居住し始めた当時、ナイロビの家でお世話になり、一家とは家族同様に付き合ってきた。4人の息子のうち長男はアメリカに永住している。次男はニューヨークで10年以上映画監督の勉強と仕事をした後、ケニヤに戻って家族を持ち、映像関係の仕事をしている。その次男と、チャベダ氏やオリンド氏を通して見えるケニヤの自然保護や彼らの活躍を映画に残せたらいいなあ、と夢を持って企画を練っている矢先のことだっただけに、残念だ。

チャベダ氏は来日の経験もある。日本では中村千秋の家族とも会って、会食した。その時の写真に写っている、当時、1歳半だった甥は、今や32歳の会社員になった。その甥が大学生の時にケニヤ教育ツアーでケニヤを訪問をした。チャベダ氏は甥との再会のために、甥が1歳半の時に一緒に撮った写真を手にしてナイロビの空港で待っていたのだが、フライトの遅れのため再会は実らなかった。とてもがっかりしていたのを思い出す。その後、甥とチャベダ氏は会う機会はなかった。今後もこの世での再会はないのだと思うと、改めて他界したのだと感じる。

もし可能ならば、チャベダ氏の次男との小さな夢、チャベダ氏やオリンド氏を通して見えるケニヤを作品にして、次世代に残せたらと思っている。もちろん資金のアテなど何もない白紙の状態だけれど、万事そういう白紙状態の夢から現実にしてきたのだから、願えば叶うだろう。そして、それがチャベダ氏への慰霊にもなるか、と。奇しくも、アメリカの長男の息子が大学で日本語を専攻して、日本滞在を経験したという。世代と国境を越えた作品を力を合わせて作って、天国のチャベダ氏に送れたら、と悲しみから希望に結びつけながら、悲しみの涙が夢実現の歓喜の涙となるように、チャベダ氏得意の冗談を交えた笑みを胸に、故人を送ることにしたい。

 

1989年7月、世界で初の象牙燃焼の日。ケニヤのナイロビ国立公園にて。

写真上:ケニヤ野生動物公社のチャベダ氏(左)と同公社の職員たち。写真下:チャベダ氏と中村千秋。

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どういうわけか、ジプリのピアノ音楽を聴きながらチャベダ氏のことを想うと、心が和む。このブログも聴きながら書いている。チャベダ氏のポヨンとしたとぼけっぷりが、どこかトトロと重なるからかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=wqeJ5Vkb6JE

 

子どもたちへの支援:7月【2019事業年度(第10期)後期】

新型コロナ感染のため、子どもたちの教育ツアーの実施は、今年度後期は不可能かと案じていましたが、幸いにも、規模を縮小してひとつのワイルドライフ・クラブで実施することができました。

ケニヤでの小学校は今年度いっぱい閉鎖となっています。ただ、別途お知らせしていますように、ビリカニ村のライブラリーは再開しています。

そのライブラリーで子どもたちが厚生省の係官からの利用上の注意を忠実に守って利用していることもあり、ビリカニの子どもたちに教育ツアーを実施してもよいとの許可が出ました。ツァボ地域での感染者数は、都市部などに比べればとても少ないとはいえ、教育ツアー中の子どもたちへの感染予防を行うことが条件となり、監督者の厚生省の係官も同行しました。

【ビリカニのお母さんたちが作製したマスクを着用して参加した子どもたち。少々間隔が狭すぎたりして、注意を受けることも度々あった】

コロナ感染予防対策のため、ケニヤでは乗り物を利用する際に、定員の半分以下とすることが義務付けられていて、大型バスに教育ツアーのために乗れる子供の人数は10名と指定されました。

また、小学校は閉鎖中なので、制服での参加ではなくて、私服で全員マスクは必須、除菌消毒をしながら参加すること、バスの中はもちろんのこと、行動に当たっては十分に間隔を取ることなど、従来の教育ツアーにはない条件が要求されての実施となりました。

【エランドの群れ】

【インパラの群れ】

当日は曇天でした。国立公園は、例年、観光のピークシーズンに当たり、観光客で混み合う時期なのですが、今年は、コロナ感染対策の政府の規制のため、国立公園内は閑散としていました。野生動物たちに、人間社会がコロナ感染で危機的騒動になっているのを感知させるような行動や生活は観られず、従来どおりの行動、生活を観察することができました。

【人為的な発火で起きた火事の痕】


乾燥がかなり進んだ上、火入れの痕が一部広がっており、野生動物の生活への影響を学ぶことができました。

【閑散としたロッジ。参加した子どもがひとり歩いている】

また観光客がいないロッジも訪ねることができました。閑散としたロッジをまるで自分たちの家のように独占できた子どもたちは嬉しそうでした。けれども、観光客が全くいないことは野生動物保護にも影響することなど、観光の重要性も学びました。

【ガイドによる説明を受ける時もマスク着用、お互いの距離を取ることにもだんだん慣れてきた】

バスの中では、動物が観えるたびに、興奮した子供たちが距離を保たずに寄ってしまうため、係官から何度も注意を受けていました。距離を保ちながら、落ち着いて観察するのは難しかったようです。今後、コロナ騒動が収束しない限りは、同様の形での教育ツアーとなる可能性もあり、対処方法を検討する必要がありそうです。

【双眼鏡の使い方を学ぶ】

【早速、双眼鏡を使って、ダチョウのオスを観察】

前回(2020年2月)のブグタ小学校ワイルドライフ・クラブの時と同様に、双眼鏡の使い方を皆で学びました。これについては人数が少ない方がじっくり学ぶことができて、それぞれの子どもたちが使いこなせるようになり、フィールド観察を意義あるものとしました。

ワイルドライフ・クラブの卒業生2人がアシスタントとして同乗しました。卒業生たちは彼らが小学校の時には双眼鏡の数が少なくて、使い方を学べませんでした。子どもたちと一緒になって学んでいるシーンは、微笑ましいものがありました。

例年どおりに、教育ツアーの後、全員作文を提出しました。今年は、毎年実施してきたスピーチ・コンテストは、コロナ感染防止のため、中止となってしまったので、自信いっぱいに作文を書いた児童は、コンテストに出場して発表できないのが残念そうでした。

【ゾウの群れはあちらこちらで観察できて、ゾウ好きの子どもが増えた】

中には、ゾウが大好きになったという子どもの作文もあり、それぞれに野生動物への魅力と役割に惹かれていたようです。

今年の教育ツアーはこれで終了です。他の小学校のワイルドライフ・クラブについては、ケニヤの学校の再開は2021年1月が予定されているため、それ以降に実施を予定しています。

コロナ感染が収束して、小学校が再開予定とされている、新年度(2021年)1月以降には、従来通りの教育ツアーの形に戻って、より多くの子どもたちが参加して実施できればと願っています。

 

ライブラリーに門

ビリカニ村の子どもたちのためのライブラリーでは、1年半前に、サラマンドフの会とビリカニ女性たちの会からの支援で、フェンスをつくり敷地を明確化しました。が、資金不足のため、隣接する教会の境のフェンスと門を作ることはできませんでした。

今回はサラマンドフの会の支援で、ライブラリー維持のために、それらの補強の修繕を行いました。

フェンスだけあって門がないのは困りものでした。村人がだれでも往来できてしまうため、その人たちのポイ捨てするゴミが、敷地内に散在するようになってきて、監督者と子どもたちの悩みの種となっていました。

そこで、ライブラリーを使用する子どもたちだけが敷地内に入れるように、表門と裏門を立てて、ライブラリーの敷地を囲うことにしました。そうすれば、人々は往来できず、ゴミも出なくなります。

 

表門にはプロのサインライターによる、ビリカニ・ライブラリー(BIRIKANI  LIBRARY)という表記が書かれました。なかなか、立派な感じになりました!

子どもたちもライブラリーを利用しているんだ!という実感が高まっています!

 

裏門はビリカニ村のグランドに通じています。訪問者などが来て、子どもたちが一緒にグランドに出る必要がある時以外は、常時ロックしていて、表門からのみ入れるようにしています。

ライブラリーを利用する子どもたちだけが敷地内に入れるようにすることで、コロナ感染対策にも役立っています。

コロナ感染対策のために学校閉鎖は続き、学校の再開の予定は2021年1月です。

長期の学校閉鎖の間、ますます安全にライブラリーを利用できるようになり、マスクをしていて表情がわかりにくいとはいえ、子どもたちの目と雰囲気から嬉しさは伝わってきました。